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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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「当たり前」の水準

  • 3月3日
  • 読了時間: 3分

練習前。うちの選手は練習開始1時間前に集合して練習環境の設営を行います。 約400m離れた倉庫から荷物を運搬し、防球ネットの設営やバッティングゲージの設営などを選手たちだけで行います。写真に写っているのは大半が中学1年生です。最初は先輩たちの指示があるまであたふたとしていましたが、今では自分たちで考えながらゲージの設営も行なっています。


これはうちのチームの日常で、「当たり前」の風景です。


設備が整っているチームに行けば最初からバッティングゲージが設営されていて、こんな作業は必要ないかも知れません。これを「不要な作業」と考えるか、「成長の過程」と考えるかは物事の捉え方次第だと思います。 チームを設立してから選手たちには「自分たちの力で『良いチーム』を作って欲しい」と訴え続けてきました。大人がお膳立てするのではなく、選手が主体的に必要だと思うことに対して積極的に取り組む。できるだけ大人は介入しない。安全面だけには配慮して、あとはできるだけ「観察」に努めます。同級生の中でも積極的に意見を出して作業の主導権を握る者、言葉ばかりで行動が伴わない者、指示があるまで動けない者など様々です。子どもには「子どものの世界」があります。極力大人が介入することなく「子どもの世界」が健全に成立するよう、極力「観察」に努めています。 世の中には「他人を利用すること」ばかり考えている人もいます。 こういう人は自分の作業量を「損得」で捉えます。そして自分が楽をすることばかり考えて、自分は後ろに回って手を動かさなかったり、作業が終わる頃を見計らって「自分もやろうと思っていた」というそぶりだけ見せようとする人もいます。私はそういう人は卑怯者だと思いますが、残念ながら卑怯者を見逃す指導者が少なくないとも思います。 うちの選手は学年を越えて選手間の仲が良いのが特徴です。 これはこういった雑用を学年関係なくみんなで協力し合いながら取り組んでいることもその要因だと思います。うちのチームでは「上級生が率先して作業を主導すること」を唱えています。これは日本体育大学野球部が唱えている「体育会イノベーション」を参考にしています。手際良く作業に取り組む上級生を見ながら下級生がその方法を学び、優しく教えてくれる先輩に対して尊敬の念を抱く。下級生は先輩の助けを得ながらチームに順応していくことに集中し、やがて自分がしてもらったことを後輩に行う。先輩が尊敬されないチームは強くならないと思いますが、尊敬を形成するのは形式的な上下関係ではなく、技術的にも人間的にも「先輩の凄さ・頼もしさ」を体感する機会が必要だと思います。 野球が上手ければレギュラーにはなれるかも知れません。しかしこういう雑用を行なっている時に積極的に行動できない選手はチームの中心選手にはなれません。指導方針として「リーダーシップの形成」を謳っているチームもありますが、実際に行動できない選手にリーダーシップが根付くことはありません。仮に他人に命令するばかりで自分が行動しない選手がいても、そういう選手は人望がないのでやがてチームで孤立します。 これがうちのチームにおける「当たり前の水準」です。 うちの選手たちは私にこんな面倒臭いことを言われながらも、みんなで協力しながら活動していて、身内ながら偉いと思います。



 
 
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