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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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「根拠ある自信」を求めて

7月のチーム結成以降、うちはいつも合同チームで試合をしていました。

今年は単独チームでの公式戦出場を目指してエントリーをしたのですが、前回の練習試合は試験前などで欠席者が多かったため、対戦チームから選手を借りての試合でした。


今回、やっと単独チームで試合ができました👍

7ヶ月前にたった5人でスタートしたチーム。ベンチ入りメンバー全員がBayWindsのエメラルドグリーンのユニフォームを纏ったこの写真はちょっと感慨深いものがあります。

試合の方は打線が大爆発。2試合で6本の長打(うち本塁打1本)を含む28安打の猛攻で勝ちましたが、これで「我々のやってきたことは正しかった」と結論付けるつもりもありません。たまたまかも知れないので 笑


ただ「こんなにたくさんの安打が飛び出す試合はこれまでなかった」のは事実なので、この子たちが「新しい事実」を作ったのは間違いないです。これが「もう一度できるか?」「度々できるか?」「いつもできるか?」はこれからの努力次第なのだと思います。


昨年の7月にチームを立ち上げてから大体2-3ヶ月くらいずつのフェーズに区切ってチーム強化を進めてきました。


<7-8月>チームの土台づくり

最初に十分な技術練習に耐えられるだけの基礎体力の向上を手掛けました。初期メンバーの5人は前のチームでは室内練習場で練習することが多かったので「暑さへの耐性」「基礎体力・基礎技術の向上」などが課題でした。


陽が当たる河川敷で、たくさん動いて、たくさん水分・塩分を摂って、30分ごとくらいに休憩時間を取りながら新陳代謝を高めていきました。とにかくキャッチボールの時間を長めに取り、まずは「ちゃんと捕る」「ちゃんと投げる」を重視しました。


<9-11月>守備力強化を通じた下半身の強化

7-8月にちゃんとやった技術練習はキャッチボールくらいだったので、「足を動かしてしっかり守ることで下半身を強化する」を重視して実戦経験を積みながら守備力を強化していきました。「ボールを追い越すくらい本気でボールを追いかける」「股を割ってゴロを捕る」を徹底することで脚力が上がり、地道な守備ドリルを継続することで守備力が大きく改善しました。打撃は特に力を入れていたわけではないですが、下半身強化に伴って少しずつ打球速度にも改善が見られました。


この頃から始めたゴロ捕球のドリルは現在も継続しています。チームのベースは「守り勝つ」ではなく、まずは「失点が計算できるチーム」を目指そうと決めました。


<12-2月>下半身強化によるスイングスピードの向上

秋のシーズンを比較的うまく乗り切れたことで、選手たちも12-1月のトレーニング期間をとても前向きに取り組んでくれました。「鍛えてきた下半身を使って『足の力でバットを振る』」を方針として掲げ、足の力を最大限使ったスイングができるよう、スイングの改善を手掛けました。具体的には「軸足股関節の使い方の改善」「インサイドアウトの徹底」などです。「トレーニングによる下半身強化」「スイングの改善」によって指数関数的にスイングスピードが改善しました。


寒い期間も練習前半に十分なトレーニングを行って筋温を高めてから軽いスローイング練習を継続的に行ったり、ゴロ捕球のドリルは毎回徹底して行うなど「当たり前のことを当たり前に」のレベルを高めることは継続して取り組みました。


<3月- >「根拠ある自信」を獲得するフェーズ

我々が所属するポニーリーグは2月末から春季大会が始まります。いよいよ我々も公式戦に初参入します。実戦を通して「根拠ある自信」を獲得するフェーズです。私は選手たちに「俺に評価されるかどうかなんて大した問題ではない」とよく言います。選手には「指導者の評価という『他人から与えられたもの』」ではなく、「自らの努力によって勝ち取った『成果』」によって自信を獲得して欲しいと思っています。他人からの評価によって獲得した自信は、評価者が変わった瞬間にその根拠を失い、脆く崩れ去ることもあります。一方で「自らの努力によって勝ち取った成果による自信」は一生の財産となります。


我々の本当の挑戦はこれからです。



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