top of page

東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

「Blog更新のお知らせ」を受け取り希望の方は下記にメールアドレスを入力してください

送信ありがとうございました

検索

「自主性を育む」の本質

  • 6月17日
  • 読了時間: 3分

昔の野球界では怖い指導者が支配的な役割を担い、ほぼ強制的に練習に取り組ませるスタイルのチームがほとんどでした。今はそういったスタイルを「昭和の指導」という言葉を使って揶揄する人も少なくありません。その対極にあるのが「自主性に委ねる」スタイル。 「選手の自主性に委ねる」 耳障りの良い言葉ですが、簡単なことではありません。 今の子どもはどちらかというと「おとなしい子」が多くて、そのおとなしい子どもたちに「キミたちが思うように・・・」とか言ったところで、積極的に未経験のものに取り組んだり、難しいことに挑戦するようにはなりません。「好きなことしかやらない」「苦手なことには取り組まない」「できる範囲でしかやらない」に陥るのが席の山です。 うちのチームは土曜午前に「自主練」を設けています。

参加自体が「自由」です。土曜登校がある私学に通う選手や、試験前で勉強を優先したい選手、他に所用がある選手などはそこには来ません。参加する選手に対しては「友達がやっているから何となく参加するのではなく、自分で目的を持って参加すること」を参加の条件としています。自主練は特にメニューは決めず、選手がやりたい練習をやっています。 私は時折巡回しながら選手と話しをします。

私が選手に聞くのは「そのメニューに取り組む目的」「具体的な目標として何を目指して取り組んでいるのか?」と言った自主性参加の根源となっていることをヒアリングします。「それが目的だったら方法はこうした方が良くない?」といったアドバイスや「●●はもうできてるよ。もっと△△を目指してみたら?」といった目標を高める提案をしています。 なぜこんなコミュニケーションをしているのか? 子どもは経験則が低いので、能動的に高い目標を掲げることが苦手な子が多いです。結果ばかり重視される環境にいた子は尚更です。「『いつもと違うことをやってみて』と言っているのは俺なんだから、上手くいかなくても俺のせいだから」と言って、やったことないことに挑戦してもらっています。 「黙って見ている指導者の傍で選手が練習に取り組んでいる光景」

この光景からは自主性の上辺だけしか見えません。明確な目標を持って、目標達成に向けた行動を能動的に行なっているかどうか?が重要です。これがなければ単なる「自主性ごっこ」にしかなりません。つまり、自主性の本質は「練習メニューを誰が決めているか?」ではなく「今、取り組んでいることに対して本人が能動的に目標を設定し、目標達成のために本人が主体的に行動できているか?」が問題なのです。 指導者が待っているだけで選手が積極的になったりはしません。だって指導者が消極的に「待っているだけ」なんですから。そういう指導者は自分が能動的に動けない言い訳として「選手の自主性に任せている」と言います しかし、このコミュニケーションは指導者として相当なエネルギーを使います。私は選手全員とそういう関係でありたいと思っているので、自分の目が届かない選手を作りたくないと考えています。だからこその「1学年12名まで」とさせて頂いています。



 
 
bottom of page