先週末、チームは新たなメンバーを迎えました。
BayWindsは2024年7月に「本気で野球に取り組むチーム」として立ち上げ、「本気」に共鳴した2年生5名のメンバーでスタートしました。8月にはその5人と同じチームに居た3年生が「5人と一緒に最後までやりたい」ということで仲間に加わりました。9月には一度は野球を辞めていた選手が「もう一度本気でやりたい」ということで仲間に加わりました。そして今月、2名の新メンバーを迎えました。
1人は2年生。これまで活動していたチームから環境を変えて、もう一度挑戦したいということで仲間に加わってくれました。うちの選手は全員が「移籍」を経験しているので、移籍選手の気持ちは少なからず分かります。体験練習に来た時よりもずっと積極的になって、良い感じでチームに馴染んできました。
そして先週末に加わったのは初の1年生です。
最初は「同級生が居ないことが不安」という心境を保護者も口にしていましたが、「1人目になるか、それとも2人目以降になるかの違い。誰かが1人目にならないと2人目も3人目もない。」ということで、最後は保護者も「うちが1人目になります」という言葉と共に入団を決意してくれました。
物事において「0→1の決断」は「1→2の決断」よりも遥かに難しいです。
しかしここで「誰かが『0→1の決断』をしないと1も2もない。他の誰かが決断してくれるのを待つのか?それとも自分自身が『0→1の決断』をするのか?」という中で、彼は後者の選択をした訳です。ましてやうちはまだ公式戦にも出たことがない、創設6ヶ月目のチームです。何の実績もないチームを信じて、『0→1の決断』をしてくれた選手と保護者には本当に頭が下がる思いです。そしてこれは他の8名にも同じことが言えます。
この1年生、流石に『0→1の決断』をしただけあって、練習場所では積極的に先輩たちにもアプローチして、もう先輩たちにすっかり溶け込みました。チーム創設時から居た2年生たちも新チームで初めてできた後輩ということもあって、みんなで可愛がっています。
今は来年の新1年生勧誘の時期でもあります。やはりここでも新入生たちは『0→1の決断』『1→2の決断』があると思います。
これまで実績のない『0→1の決断』をするために必要なことは何でしょう?
すぐに思いつくのは「決断に対して自信を持つこと」ですよね?ほぼ全ての選手が体験練習に参加するのは「決断に自信を持つための根拠」を探すためだと思います。根拠とは「強いチームだから」「設備や環境が良いから」「上手な先輩がいるから」「体験練習で実際に上手になったから」「楽しかったのでこれからもやって行けそう」といった要素でしょうか?それはある側面必要だと思います。でも実際に体験練習を経由して入団しても退団や移籍は発生する。体験練習を経て「自分が求めるものがチームにあるか?」を探すのは限界があるということではないでしょうか?
うちに最初から居る5人には初練習の際、こんなことを言いました。
「キミたちは『自分が一番成長できる場所』としてここで野球をすることを選んでくれた。それは本当に嬉しい。でもこのチームにはまだ何もない。だから君達の移籍が正解だったかどうかは今の時点では誰も評価できない。これが正解かどうかは他人が決めることではなく、『自分たちで正解を創る』つもりでやって欲しい。『良いチームに入る』ではなく、『良いチームを自分たちの手で創る』という発想でチーム活動に臨んで欲しい。」
この5ヶ月間、選手は本当によく頑張ってくれています。日々の練習を一生懸命頑張り、遠征先でも積極的に他チーム選手と交流し、故障離脱している選手も少しでもチームの役に立とうと裏方を引き受けてくれたり、みんなができることを頑張ってくれています。自分たちの努力で「自分の決断を正解にしよう」としてくれています。
充実した設備もなく練習にも制限はありますが、草むらに入ったボールを一生懸命探し、道具の修理の方法も覚えながら、不便を楽しむかのように成長してくれています。
2名の仲間を加えて総勢9名になりました。
まだまだ「本気の仲間」を募集しています。
Let's go all out!(本気出そうぜ!)