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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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トレーニングの目的は『具体的』に設定!

12月に入り、うちのチームもトレーニングの量を増やしています。

昔は「冬はボールを触らない」と言ってトレーニングに特化したチームが多かったですが、最近は冬もボールを使って練習するチームが多いですね。うちもボールは使います。


寒い時にはネックウォーマーを着用させて首周りを温かくすることで、僧帽筋の緊張をほぐして練習することが大事だと思います。僧帽筋が固くなった状態でボールを投げると肩甲骨の可動が悪い状態でボールを投げることになるため肩の故障の原因となります。十分に首周りを温めて僧帽筋の緊張をほぐし、肩の負担が少ないショートスローなど基礎的なスローイング練習は徹底してやります。


トレーニングは「目的」が大事だと思います。

人間誰でも目的がわからないものに対して真剣には取り組めません。また目的に即していないものに対してもなかなか本気では取り組めないものです。その目的も「フィジカル強化」といった抽象的なものではなく、もっと具体的かつ明確にする必要があると思います。


トレーニングの目的を設定する上で私が心がけていること


①フィジカル面での効果を明確にすること

②そのフィジカル面での効果を野球にどう反映させるかを明示すること


この2つです。


秋は「守備力向上」に主眼を置いていました。守備力をあげる上でのフィジカル面での改善ポイントは「股を割って捕球できる姿勢を作ること」でした。「股割り」「シコ踏み」などを積極的に行なって「守備の型」を作り、ゴロ捕球などの技術練習を並行させることで守備の基礎能力を向上させてきました。


この冬のメインテーマは「打撃力」特に「スイングスピードの向上」です。

秋に取り組んだ「股割り」「シコ踏み」などで、ある程度腸腰筋が鍛えられてきました。更に腸腰筋強化に特化したメニューを行ない、鍛えた下半身の力バットを振れるような技術練習と並行することでスイングスピード向上を目指しています。


最近の子は腸腰筋が上手く使えていないことが多いです。

腸腰筋は「投げる」「打つ」「守る」「走る」のどれをとっても重要です。足が速い選手はほぼ例外なく腸腰筋が発達しています。うちの選手を見ても足が速い子はちょっと打ち方を改善すると劇的に飛距離が伸びます。投手がスプリントトレーニングを多く取り入れるのも腸腰筋を発達させることで球威をあげることが大きな目的です。


「うちの子は足が遅いから野球に向いてないのか・・・」


そんなことはないです。足は速くなりますから。


うちの息子は中学1年生の時、ベースランニング1週22秒かかっていました。ダントツで足が遅かったのですが、地道にトレーニングを重ねて高校3年生の時には14秒台で走るようになりました。走力は絶対に改善できます

これらトレーニングはあくまでも「野球が上手くなるため」にやっています。他にも効果はありますが、いずれも副次的なものです。だからこそ「トレーニング」と「トレーニングの成果を確認する技術練習」を並行して行うことがトレーニングの質を高めるためにも必要だと考えています。


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