最近は毎週のように体験生に練習参加頂いています。
うちのチームは結成されてまだ7ヶ月。知名度も低く、しかもこの季節は野球ができるグラウンドではなく河川敷で練習していることもあってか、そんなに大勢の選手が体験練習に来てくれるわけでもありません。体験生に話を聞くとうちの体験練習は「内容がハード」「翌日は筋肉痛になる」という言葉も伺います。体験生も上級生と同じ練習メニュー(量は多少考慮しますが)なので、確かにハードだと思います。でもほとんどの体験生が複数回練習に参加してくれます。嬉しいですね。
私にとっても体験生に出会うことは「学び」となります。
現在、うちのチームには13名の選手が在籍しています。この13名については体力や技術的な特性、性格的なことなど、相当詳しく把握しています。野球のことならば親や友達よりも私の方が多くのことを把握していると自負しています。2-3ヶ月くらい先まではどんな風に指導していくかのイメージもついています。でも同じ選手だけを指導していると、いろんなことが「想定の範囲内」になってきます。

体験生の場合、うちの選手とは異なる課題を持っている場合もあります。選手を見ればその選手の特徴や課題を見立てることはそんなに難しくありませんが、同じ課題を持っている選手でもその課題を克服するための指導方法は異なります。体格や運動能力、思考力、性格などによって「当該選手に刺さる指導方法」が異なるからです。初めて会った選手に指導することは、指導者にとっても「学びの機会」です。
もちろん体験練習に来てくれた選手が入団してくれるに越したことはないのですが、体験会で出会った選手が私が指導したことを活かして他のチームで活躍しても「まぁ、いいか」という気持ちもあります。常日頃からチームの保護者にも「『うちの子』『他所の子』関係なく応援してあげてください」と言っていますので、私も「うちの選手」「体験生」関係なく本気で選手を観察して指導することが、私自身も指導者として成長の機会になると捉えて取り組んでいます。結局その選手が他のチームに入団しても「教えて損した」とは思わないです。そもそもチームの指導自体がボランティアですから、あまり「損得」という感情はないです。
選手に対して目が行き届かなくなるのが嫌なので、そんなにたくさんの選手を受け入れるつもりはないのですが、まだ選手は募集しています。体験に来てくれた選手は再度参加してくれることが多いので、まずまず楽しんでくれているのではないかと思います。
それ以上に「新たな出会い」によって私が楽しませて頂いています。