私は現在55歳ですが、未だに裸眼で生活しています。視力矯正は老眼鏡を含めて全く必要ありません。これは恐らく私が育った生活環境によると思います。私が育ったのは愛媛県の田舎で、道後平野の東端に位置した場所です。高い建物もなく、いつも遠くまで見渡せるロケーションでした。遠近感を掴むには遠くを見たり、近くを見たりを繰り返すことが良いとされます。
最近はパソコンやスマホなど平面の映像を見ることが多いので遠近感を掴むことが苦手な選手が増えているように思います。キャッチボールを見ていても捕球のタイミングが合っていない選手は遠近感をうまく把握できていない可能性があります。
今のチームは基本的に外で活動しています。毎週土曜日は河川敷で練習しています。河川敷というのは高い建物もなく、比較的遠くまで視界を取ることができます。


写真を見て頂いても見晴らしの良さをお分かり頂けるのでは?
チーム結成して半年ですが、思えば初期の頃よりも打席での空振りが減りました。うちのチームは私の方針でほぼマシン打撃はやりません。特にストレートマシンを打つことにあまりメリットを感じていないのが理由です。河川敷ではフリー打撃はできませんからそんなに頻度高くフリーバッティングをやっているわけでもないのですが空振りは相当減りました。キャッチボールを見ていても捕球のタイミングが良くなり、捕球自体も上達しています。
うちの選手は以前に所属していたチームで室内練習場を中心に活動していた選手もいます。室内練習場は狭い施設が多いので、練習中に遠くを眺める機会は必然的に少なくなると思います。「遠近感」の問題だけではないと思いますが、今の環境で活動することで遠近感や空間認識能力が向上している可能性が高いです。
野球場ではないので実戦的な練習はできませんが、基礎的な技術練習を行うには全く不自由はありません。基礎練習を行うにはこの広さがとても効率も良いです。サンドボールだったらフリーバッティングも可能です。ここでノックも行いますが、この秋に守備力はかなり向上しました。キャッチボールもしっかり基礎から時間をかけてできるので送球ミスも激減しました。アスファルトや人工芝の上を走るよりも足にも優しいです。
心がけ次第で練習内容はいくらでも工夫できます。
そして何よりも見晴らしが良く、開放感があって気分がいいですね。
「住めば都」です。