top of page

東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

「Blog更新のお知らせ」を受け取り希望の方は下記にメールアドレスを入力してください

送信ありがとうございました

捕れる球をなげてこそ”キャッチボール”


昨年、小学校低学年の指導をしていた時のこと。

キャッチボールをしていた2人の選手がいました。ひとり(Aくんとしましょう)が投げたボールをもうひとりの子(Bくんとしましょう)が後逸。 Aくんが「おい、あれくらいちゃんと捕れよー!」というと、Bくんは「ごめん。ボールいくよ・・・」という会話。

そこで私はAくんとこんな会話をしました。

私「どんなに球が速くても、相手が捕れないと意味ないよ」

Aくん「だってBが下手なんだもん」

私「Bくんは今日、下手になったの?」

Aくん「違うよ。前から下手だよ」

私「確かに今は、Bくんは捕ることはそんなに上手じゃない。だけどそれはキャッチボールを始める前から分かってたよね?だったらBくんが捕れるくらいのボールを投げてあげないといけない。仲間がプレーしやすいようにできるのが、本当に上手な選手だよ。」

野球は相手が居て、仲間が居てこそできる競技です。 「相手に対する敬意」「仲間に対する配慮」は絶対に必要です。自我に任せてプレーする選手は、最終的にはいろんな意味で孤立します。いくら上手くても指導者がそういう子の肩を持つとチームが崩壊します。 「本当に上手い選手」は仲間の力を最大限に引き出します。私はそういう選手を育てたいです。


bottom of page