マラソンの中継を見ていると、解説の方が言うには「前のランナーを追い抜く意欲を失った選手は後ろを振り返る」のだそうです。 順位を上げることを諦め、今の順位を保つことに対して意識が寄ってしまうからだと思います。
野球の現場でも同じようなことがあるように思います。
野球チームには上手な子、下手な子いろいろ居ます。自分より下手な子を見つけてからかったり、見下す子はやはりその子自身の成長の速度が遅くなります。前述のマラソンランナーと同じように前を向いていないからです。
そしてそういう子に限って、自分よりも上手な選手がたくさんいるチームに入ると自分の存在意義を見つけられずにチームを辞めてしまったり後輩いじめに走ったりします。
どんなに上手な選手も、素質だけで一生苦労しない選手なんて居ません。
殆どの選手がどこかで壁にぶち当たります。そこで簡単に挫折するような選手にしないよう、簡単に後ろを向かせてはいけません。
どんなに上手な選手であろうが「他所にはキミよりももっと上手な選手は居るよ。」と言って、さらなる成長を期待して、前を向かさなければなりません。
そしてどんなにチーム内で主力の選手であろうが、「後ろ向きな行動や言動」は厳しく咎めなければなりません。チーム力を高めるためにも、将来どんな環境においても前を向いて努力を継続できる人を育てるためにも。
指導者はいじめやチーム内での侮辱行為を絶対に見過ごしてはいけません。