試合に負けたり、良くないプレーをした時に同じミスを繰り返さないようにするために「反省」は大切な儀式です。しかし「反省」はやり方を間違えると選手の成長を阻害します。「反省の仕方」がとても大事だと思います。
例えば、走塁の場面。小学生は走塁ミスは多いです。
次の塁を欲張ってアウトになってしまった場合「何がいけなかったの?」と聞くと、大抵の子は「行かなければよかった」と言います。
これ、私は違うと思うんです。
この場合、反省すべきことは「次の塁を狙ったこと」ではなく、「ボールがどこにあるか確認する」など、次の塁を狙えるかどうかを判断するための情報収集が不十分だったことです。 「●●してはいけなかった」「●●すべきではなかった」という反省のさせ方をすると、次第に子どもは行動力を失っていきます。
だって
「●●してはいけない」とばかり言われると、
一番安全なのは「何もしないこと」ですから。
上記のような振り返り方をする子が増えているのも最近の傾向として挙げられます。
子どもに反省を促す時には「足りなかったこと」「もっとやれたこと」を指導者が一緒に探し、「更なる積極性」「行動量・思考量の増加」を促せるような反省の仕方を促すべきだと思います。
特に小学生はたくさん失敗して覚えるのです。 行動を躊躇していては失敗すら出来ず、何も覚えられません。 そして「自ら思考して、行動して得た結果」こそ、知識や経験として、子どもたちの財産となっていくのだと思います。