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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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誉める


育児本や教育論に触れると、最近は「誉めて育てる」「具体的に誉める」など耳障りの良い言葉が並んでいます。「そんな甘いもんじゃない。厳しさや統制は必要だ!」というつもりはありません。概ね賛成です。概ねは。

私の少ない経験に基づく見解ですが、子どもを「誉める」と大きく2つの反応に分かれます。

①「誉められた経験」を糧に更に努力する

②安心して手を緩めてしまう

指導者としては①の効果を期待して「誉める」のですが、②に陥ってしまうケースもあります。この数年①②は何によって変わるのかいろいろと考察し、ひとつの有力な仮説にたどり着きました。

②に陥る子は、何かに取り組んだ時の「結果」だけで評価される経験を多く持っているように思います。「結果」は「努力が結実する」という場合もあれば「たまたま結果が出た」という場合もあります。どちらであろうが「結果」が出て、その結果だけに基づいて「誉められる」と、結果が出ることで安心してしまったり、他力本願に陥ってしまったりします。

一方で「結果+プロセス」「プロセスのみ」を誉められた経験のある子はプロセスを大切にし、更にプロセスを進化させるために、努力を継続・進化させるのではないかと思います。

教育論にも「誉める時は具体的に」と記載されている本や論文はたくさんあります。しかし「具体性」はただ結果を細かに捉えて誉めるのではなく、「プロセスの正しさ」を添えて誉める方が効果的だと思います。

「あの難しい内角球を肘を畳んで上手く打った!」ではなく、「苦手だった内角打ちから逃げず、誰よりも積極的に練習してきたからだよ。ナイスバッティング!」と誉めた方が「明日も素振りやろう!」という気になるのではないでしょうか? プロセスを誉めるために必要なことは? まずグラウンドで子どもたちを注視することだと思います。


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