私が通っていた小学校には、児童を叱る時に
「アナタたちのことを思ってこそ・・・。」というのが口癖の先生が居ました。
ちょっとひねくれた小学生だった私は「自分の主張を正当化するための言い訳じゃないか」と思っていました。 今思えば、本当にかわいげのない、ひねくれた子でした 笑 その「かわいくない子」は大人になっても同じことを思っているので、「子どものために」とか「子どもの事を思って・・・」という表現があまり好きではなく、そういう言葉を使わないように意識しています。
「子どものため」って耳障りは良いですが、抽象的でいろんな解釈が発生します。解釈の相違は誤解に発展します。中には自我を正当化するための免罪符として悪用する指導者も散見されます。
このような誤解や不信感を招かないためにも、子どもはもちろん、他の指導者や保護者との間で選手の課題や練習内容について説明する時には、できるだけ抽象的な言葉は使わず、「課題」や「練習による期待効果」を具体的な言葉で語るようにするべきでは?と思います。
「克服すべき課題」「練習による期待効果」を具体的な言葉で表し、「選手・指導者・保護者」3者間で目標を明確にすることが良好な関係を築き、高い効果をもたらす確率が高まると思います。 安易な言葉で逃げず、説明能力の高い指導者でありたいです。