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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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袖擦りあうも他生の縁


指導者の方とお話しすると「最近の子は体幹が弱い」「野球が好きじゃない」「家で練習しない」といった言葉をよく伺います。事実としてはその通りだと思います。しかし「事実」の中にも「現象」と「原因」があって、問題を解決するには「現象」よりも「原因」に着目しなければなりません。前述の事実は「現象」です。

では「原因」は何でしょう?

私が住んでいる横浜市港北区は横浜市で最も人口の多い区です。理論上は野球の競技人口が最も多くなる筈です。しかし、硬式野球ができるグラウンドは学校施設(高校・大学)を除けばゼロです。隣の川崎市は1つ。公園ではキャッチボールが禁止され、学校からは危険と判断された遊具が撤去される。規制ばかりに囲まれれば運動量も減るし、積極性だってそがれてしまいますよ。

日本は人口が減少している国です。なぜ公共施設の利用規制が厳しくなるばかりなのでしょう?我々大人が摩擦を避け、リスクを取らないからだと思います。

「袖擦りあうも他生の縁」という言葉があります。摩擦や軋轢も「縁」です。狭い場所でお互いに配慮しながらもやりたいことをやるために知恵を働かせる。そうやって子どもは知恵と社会性を身に付けていきます。

大人によって過剰に保護され、摩擦を避けて育っているから、満員電車で足を組んで座るような社会性の低い若者が増えているのではないかとさえ思います。

まぁ、ここでそんなことを吠えても何の解決にもならないのですが…。

すみません。今日はちょっとした愚痴モードの「ひとり言」でした。


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