これも先日勤務先であった為末大氏の講演から。
約2時間の講演の中で、個人的には一番印象に残った言葉です。
為末氏は初めて出場したシドニーオリンピックで転倒してしまいました。その後世界陸上で日本人短距離選手として初のメダリストになりました。
そのエピソードを介して、
「あの転倒だって、メダルを取った時に『あの転倒があったから』と言われたし、自分がこの後の人生で失敗しても『あの時メダリストになったから』と言われるだろう。成功も失敗もその後の行動や結果でその意味は変わってしまう。だったら目の前の失敗を恐れても仕方ない。」
と仰っていました。
これは眼から鱗でした。失敗は意図的に活かすものではなく過去に失敗があった人も次に結果を出せば後付けで「失敗を活かした」と言われるのだと。
つまり目の前のことを頑張るしかないってことですね。
この言葉を聞いて、これまで指導者として無理矢理『失敗の意味付け』をしていることがなかったか?と反省もしました。度を越して深く反省すると、次の行動を躊躇することもあります。反省するよりも早く前を向いて再スタートする方が大事な時もあります。
まだまだうちは弱いチームですが、反省を重んじるよりも「失敗の意味を自分の力で変えられる」ようなチームにしたいと思いました。