今日のタイトルはちょっと矛盾しているのではないか?と思われる方もいらっしゃると思います。そもそも「反復練習」は効率では解消できない、時間をかけて回数をこなすことで技術の修得することを目的とした練習だからです。でもやっぱり
「反復練習」も効率を考慮しなければならないと思います。
しかし「効率重視」といっても、トレーニングの回数を減らしてしまうと反復練習本来の目的が達成できません。そこで実際のトレーニング回数以外の部分で時間を圧縮することが必要です。具体的には「待機時間」「練習のインターバル」を如何に詰めるかが重要となります。
まず「待機時間」です。大人数で反復練習を行なうと、メニューによっては自分の順番が回ってくるまでの「待機時間」が長くなり、この待機時間に選手同士で私語を始めたりして、集中しなくなります。「待機時間圧縮」のために、チームを4〜5人単位のチームに分け、チーム単位でメニューをローテーションさせると待機時間を圧縮することができます。
そしてチーム分けの方法によっても効率は変わります。チーム分けを行なう場合に考慮したい要素は下記の点です。
①選手の投打の利き腕
②現在のポジション
③学年・体格・身体的な能力
①は利き腕が違うと動作の方向が違ったり、トレーニング用具の設置準備が異なったりします。「左投げ」「左打ち」などの選手はできるだけ集約した方が効率が良くなります。
②守備位置によってもメニューが異なります。例えば投手は下半身強化のメニューが増えることが多いです。ポジションが同じ選手を集約する方が重点的メニューを組みやすくなります。
③は体格や身体能力が違い過ぎると、「同じメニュー」をこなせないなどの問題が発生する時があります。特に体重が違い過ぎると、ペアリングするようなメニューは一緒にこなせないので、配慮が必要です。
できるだけ短い時間で最大の効果を出せるように工夫することが、トレーニング効果を高めると思います。