どんな選手にも大抵「苦手なこと」ってあります。
それ自体は仕方ないことだと思います。万能な選手ってほとんど居ません。私も「長所を伸ばす」ということには賛成です。
しかし「長所を伸ばす」と「苦手なことを避ける」はちょっと意味が違います。最終的に「良い結果が出ない」は仕方ないとしても「最初からやらない」「挑戦しない」というのはどうかと思います。
「他人に劣ること」を「一番になれ」とは言いません。しかし「人並みにできるよう努力する」というプロセスを経て人は社会性を身につけ「他人と共生すること」を学びます。しかし、どこか「個性」をはき違えて「苦手なことを避ける」という風潮が強くなっているように思います。
だから私は敢えて厳しい口調で「やれ!」と言います。 結果的に出来なくてもいいんです。
「成し遂げようとする」プロセスで知恵を絞り、行動することが大切だと思うからです。結果として出来なくても叱りません。「真剣に取り組む経験」が一番大切だと思います。 選手が苦手なことに挑戦する風土を創るには、「指導者が結果だけで判断しないこと」だと思います。そのためにもこの週末も選手にしっかり寄り添って、プロセスに注目したいと思います。