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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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奇跡は「起こそうとする」から起きる


今年の夏の甲子園で話題になった、関東一高のオコエ選手。素晴らしい身体能力によって数々の驚異的なプレーを披露し話題になりました。でも私はずっと気になっていることがありました。

うちの高校にも50mを5秒台で走る選手は数名居ました。これまで甲子園に出てきた球児の中にもオコエ選手くらいのスピードを持った選手は居なかったわけではありません。でもオコエ選手ほど「何か驚異的なことをやってくれるんじゃないか?」と感じた選手は記憶にありません。何が違うのでしょう?

私は彼とは面識がないので想像でしかないですが、おそらく彼は「奇跡を起こせる」と思っているのでは?と思いました。東東京大会でセンター前ヒットを打った時、センター正面でありながら彼は二塁まで到達しました。このプレーは幾つかの条件が重ならないと起こりえません。

①打者走者の足が速い

②センターの定位置が深め

③打った瞬間から二塁まで全力疾走

彼は恐らく「一生懸命走れば何かが起こる」という体験を何度もしているので、スピードを緩めず二塁を狙えたのだと思います。せっかく高い身体能力を有していても、狙わなければできるプレーではありません。

レベルは違うものの誰にも「奇跡」を起こせる可能性はあるんだと思います。だからオコエ選手のようなプレーを説明する時は「身体能力が高いなぁ〜」という言葉で済ませず、「いつも狙っているからいざという時にできるんだな。」という言葉を添えて、子どもたちに伝えたいです。

「奇跡」とは「転がり込んでくるもの」ではなく「狙って起こすもの」だということを再認識しました。


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