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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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チームの規律


チームを作る時には、何らかの「規律」が必要となります。「規律」というと堅苦しいですが、「ビジョン」「方針」などもある種の「規律」です。そして「チームカラー」はこの「規律」の「多さ」と「徹底度」によって決まるように思います。

<①[規律:多]×[徹底度:高]>

事細かな「規律」が設けられ、選手に高い徹底度を要求しているチーム。このタイプのチームは高度な戦術をこなすことができます。たくさんの「規律」の中で行動することに慣れているため、指導者の複雑な要求にも応えられるからです。しかし、反対に事細かに指示されることに慣れてしまい、「指示されないと動けない」「自ら思考しない」選手が育ってしまうリスクもあります。

<②[規律:多]×[徹底度:低]>

たくさんの規則が設けられていたり、指導者が重箱の隅をつつくように選手にあれこれと指摘しているチームです。①との違いは指導者が「言ったり、言わなかったりする」ことです。昨日叱ったことができていなくても今日は何も言わない。昨日言ったことと真逆のことを要求するという具合です。こうなると選手は「いちいちいうことを聞くのが馬鹿らしい」と思ってしまいます。そして「うるさく言うけど、できない。だからもっと言う」の悪循環に陥ります。

<③[規律:少]×[徹底度:高]>

「最低限の決まり事」を徹底的に遵守させ、あとは好きにやらせるというチームは「守るべきこと」がシンプルなので「何をやれば良いか?」を選手が理解しやすいです。そしてそれ以外は好きにやっていいので、選手に自主性が生れます。一方であまり複雑なことを要求された経験が薄いので、高度かつ複雑な戦術を要求すると戸惑うこともあります。

<④[規律:少]×[徹底度:低]>

このタイプのチームはもはやチームとして機能しません。公園で好きな遊具で遊んでいるのと大差ない状態になります。

個人的な意見ですが、野球は団体競技なので、年齢を追うごとに③→①のチームを創るのが良いのではないかと思います。特に小学生は③タイプのチームが望ましいように思います。


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