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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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『不器用な選手』大歓迎です

  • 2015年12月4日
  • 読了時間: 2分

ちょっと投稿の間が空いてしまいましたが、ずっと朝練を継続しています。シーズンオフに入り参加者が減っていますが、ある2人の左打者がずっと毎日参加しています。

ひとりはチームでNo.1の打撃技術を持った選手。彼が小学生の時から私が5年くらい指導している選手です。中学生としては技術的にはかなり完成度の高い領域まで来ています。朝練でもほとんど私は声をかけることもないです。本人も私が何を思っているのかわかっているのでしょう。打ち損なうと自分でバットの出し方を修正しながら黙々と打っています。

もうひとりは1年生なのですが、学童野球の時にほとんど指導されていないのでしょう。身体の使い方がバラバラで「なんじゃこりゃ???」という選手でした。教えたことの修得速度も決して速い方ではなく、いわゆる『不器用な選手』です。

でも私は『不器用な選手』は嫌いじゃないんですよね。

不器用な選手は技術の修得速度は遅いですが、身につけた技術が崩れにくい特性を持っています。その選手も緩やかにではありますが、着実に成長しています。私はほぼ毎日、同じことしか言いません。「左足!」「右手!」この1ヶ月ほとんどこれです。指導には根気も必要ですが、本人はなかなかうまくいかなくても諦めずに毎朝6時に来ているのです。こっちだって諦めるわけにはいきません。「俺はお前ができるまで言い続けるし、お前が諦めない限り俺だって諦めない」と伝えています。

でもこの子、恐らく最上級生になった頃には中軸を打つような選手になる!と私は思っています。なぜならこの1ヶ月、全く後退せず、ゆっくり、そして着実に成長しているからです。もともと体幹の強い選手なので、恐らくどこかで『覚醒』すると思います。そして本人も実感しているのでしょう。どんどん朝練中の表情が明るくなってきました。

『器用な選手』は重用されがちです。でもそれって「指導者の都合」です。個性を生かすのであれば「選手の都合」で指導しなければなりません。『不器用な選手』も指導者が「選手の都合」に寄り添う覚悟をして取り組めば結果は出ると信じています。

『不器用な選手』大歓迎です(^_^)/


 
 
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