私が住んでいる地区も学童野球のチームはたくさんありますが、中学になるとたくさんの選手が区外のチームに流出します。
進学実績の高い塾や名物講師がいる塾に多くの受験生が集まり、戦績が優秀なチーム、設備が充実したチーム、有名な指導者がいるチームに多くの選手が集まる現在の風潮。親として、「少しでも良い環境で」と願う気持ちは同じ親としてとてもよくわかります。私も子どもの頃、比較的裕福な家庭で育ったこともあって地元の子どもたちが入るソフトボールチームではなく、家から離れたリトルリーグに通わせてもらいました。
私は現在の地域に住むようになって18年になりますが、野球指導者になるまで「地域貢献」といったことはほとんど何もやってきませんでした。都内で働いているということもあり、ほとんど地元の人との交流もありませんでした。しかし小学生に野球を教えるようになってからは近所付き合いも増え「地域貢献」の重要性を日々感じています。
みんな遠くの強豪チームに通えるわけではない。保護者も全員が熱心にチームに貢献できるわけでもない。だけど「野球頑張りたい」という子どもはどこにでもいる。だからこそ「地元の子どもたちを集めて全国大会に行きたい」と思います。普通の子が真摯な姿勢で努力を継続することで、「身近な場所から全国に手が届く」を実現することで、「どこからでも夢に手が届く」ということを体現したいと思っています。
現実的には神奈川で勝ち上がることは至難の技です。でも「夢」は「特別な人しか見られないもの」であってはならず、「本人の志と努力次第でどこからでも手が届くもの」でなくてはならないと思います。だからこそ「この地から全国へ」にこだわって子どもたちと向き合いたいです。