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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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『想像力』→『創造力』


私は選手に技術指導をする時、単なる「身体の動かし方」だけでなく「イメージ」という話をよくします。

「ボールの見方」「ボールと向き合う角度」「バットやグローブとボールの接点」など、「自分がプレーする姿」をプロセスで想像させるためのコミュニケーションに多く時間を使います。野球のプレーはバランスが大事だと思います。だからこそ「身体の動かし方」をパーツごとに切り分けて考えるのではなく、身体全体を総合的な有機体として捉え、パーツの動きを効果的に繋ぐためにも「想像する力」が必要だと考えるからです。

勉強も同じです。私は小学生の頃、すごく学業の成績が悪く、成績優秀な兄姉には遠く及ばない学力でした。しかし、中学1年の時に「基本の組み合わせが応用である」ということに気づいてから学業成績が飛躍的に伸びました。全く別の時間に学んだ「基本」を組み合わせると違う結果が生まれるという体験をした時に「基本を学ぶことの大切さ」「別々で様々な基本を組み合わせる楽しさ」を感じたからです。たくさんの「基本」を知っていれば組み合わせの数が乗数的に増えていくので、基礎学習が苦でなくなりました。特に数学の問題を多角的にアプローチして解くことはとても楽しかったです。

「○○選手の手の使い方と××選手の足の使い方を混ぜれば、最強の打撃になるのではないか」といった想像力を働かせたり、様々な組み合わせを造って試す「創造力」を持つことは、野球に限らず「柔軟な発想」のためにも必要だと思います。そのためにひとつの結果を求める時にもできるだけ複数のアプローチを指導するようにしています。 それは選手をひとつの型にはめず、「自分の型は自分で創る」という思想を育むために絶対に必要だと思うからです。

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