今日は2日ぶりに朝練。4名の選手が参加。
ティー打撃を行う時、小学生の場合はボールのトスアップを大人が行う場合が多いですが、中学生になると基本的には自分たちでやらせます。しかし「打球が当たる」という恐怖心があるのでしょうね。何も教えずにトスアップさせると、打者からできるだけ離れ、打者から角度をとってトスアップしようとします。距離があるとトスアップのコントロールが悪くなりますし、横からボールを受けるとボールに対して正対して打つ癖がついてしまいます。
当然ですが、トスアップについても指導します。それぞれの立ち位置を指定し、ボールの握り方、リリースの仕方、ボールの角度、タイミングなど事細かに教えます。効率よく効果的に練習するためには必要なことだからです。
練習後に以下のような話をしました。
「ティー打撃は『打者と投げ手の共同作業』だ。義務的に投げるだけではなく、『いい打球を打って欲しい』という気持ちを持ってトスアップしなければならない。そういう気持ちを持っていれば、立ち位置の角度、投げるタイミング、球質などに対してもっと関心を持つはずだ。打者がいい打球を打てなかったら半分は投げ手の責任。そしてトスアップが下手だと『あいつとは練習したくない』と思われてしまう。『あいつと一緒に練習したい』と言われる選手になれ。」
私は左利きですが、現役時代はチームに左打者が少なく、右打者と一緒に練習する機会が多かったために、右手でのトスアップを繰り返し練習しました。左手で右打者にトスを上げるとボールに角度が付き過ぎてしまい、打ちにくいからです。その結果、今ではどちらの手で投げてもほぼ正確に打者のミートポイントにトスアップができます。
学童野球の指導者の方も選手にトスアップすることがあると思います。ティー打撃は『ボールのあげ方』によって練習自体の質が大きく異なります。ぜひ上記のような点はご留意頂けたら幸いです。