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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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松坂大輔に想う


10/2(日)SBホークス最終戦。松坂大輔投手が日本復帰後初の公式戦に登板しました。

1回 被安打3 四死球4 奪三振2 暴投2 自責5

全盛期には程遠い投球内容と元々の高額契約のギャップに対して、各方面から否定的な声が多く上がっています。単なる野球ファンであれば、いろんな想いがあり、それぞれの想いを口にすることは当然だと思います。しかし野球指導者として見ると、いろんな考察が頭をよぎります。

以下は私の勝手な考察です。

スーパースターというのは、周囲が「無理だ」と思っていることを「できる!」と信じて努力し、挑戦することで卓越した結果を残してきた、そういう人種だと思います。幼い頃からそんな成功体験を積み重ね続けた人生であれば、結果が出ない今でも「まだできる」と現役に固執する今の状況も一定の理解はできます。

野球指導者として子どもに期待したいことは、大人よりも狭い視野で集めた情報をもとにした「妥当な目標設定とソコソコの努力」ではなく、「不確かなことでも良い結果を信じて挑戦すること」ではないでしょうか?

だって子どもには我々にも見えていない、様々な可能性がありますから。

だったら今の松坂選手の状況を「もう引退だな」と子どもたちに軽々しく語るのは目の前にいる大切な子どもたちの「可能性の芽」を摘んでしまうような気がします。

私ならこう語りたいです。

「松坂選手はこれまで、周囲が不可能だと思っていることを自分は『できる!』と信じて努力してきたからこそ、素晴らしい経歴を積み上げることができた。その頃のように努力を継続すれば、また復活するかも知れない。だって、みんなが『不可能だ』と思うことを達成してきた選手だから。でもその努力ができなくなったら、それは彼がマウンドから去る時かも知れない。大切なのは『できるかできないか』ではなく『やるかやらないか』だ。」

子どもってちょっと無謀なくらいの方がかわいいです。

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