何事もそうですが「上手くいかないこと」ってありますよね。一生懸命取り組んだのに結果が出ない。もしくは思い通りの成果が出ない。何事においても出くわす場面だと思います。その時に「何も収穫がない」という総括をすると、当然「やらなきゃよかった」という結論になってしまいます。長い期間そういうことを繰り返すと「結果が出るならやる。結果が出ないものはやらない」という判断をしがちになります。
大人でもいますよね?
「それって意味あるんっすか?」と言って、動こうとしない人。
結果にこだわって努力した人ほど、良い結果が出なかった時には落胆するものです。その中で「小さな収穫」を見つけ、「収穫はあった。また努力しよう。挑戦しよう。」と背中を押すのがグラウンドにいる指導者であり、会社では上司の仕事だと思います。
野球の話ではないのですが、ちょうど今週は会社で上半期の考課(部下の査定ですね)で、部下と一緒に仕事の振り返りを行いました。私は考課というのは「部下を裁くためのものではなく、成果を振り返ることで次の成長につなげる機会」だと思います。思った定量的成果が出なかった仕事の中にも「●●ができるようになったよね?」といった「小さな成果」を探します。「どんな人になって欲しいか?」という期待を伝え、「××を改善すれば次は上手くいくかも?」と次なる努力の方向を探し、挑戦心を創り出す機会だと思います。挑戦心を形成する上で重要なのは「やってよかった」を形成することです。
「やってよかった」を見出すこと。
それは「負けた時の振り返り方」次第だと思います。選手や部下と小さな収穫を探し、「やってよかった」という総括をすること。「挑戦心に溢れ、努力を継続できる人」を輩出するために、必要なプロセスだと思います。