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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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『後付けの根拠』にも意味がある


「おい、今の配球の根拠は何だ?」

これは野村克也氏が監督時代、所属チームの捕手によく問いかけた疑問です。「『打たれたこと』『抑えられたこと』どちらにも根拠がある」ということの裏返しだと思います。

「こうすれば抑えられるはず」という根拠(配球を決めた理由)が間違ってなければ、投手がその通りに投げる努力が必要だし、根拠が間違っていれば、根拠(=考え方)から正さなければならないということだと思います。 選手が「根拠を持ったプレーをする選手」に育ってくれるためにはどうすればいいのでしょう?いきなり「根拠を持て!」とだけ言い放つと、「根拠が見出せない場面では何もしない」という選手になると思います。サラリーマンでも「エビデンスが取れないと何もしない」という方はいます。

私は「先ずは後付けでもいいから理由を持て」と指導します。会社でも部下に同じことを言います。後付けでも「理由付けをする癖」がつけば、だんだん「こうすればうまく行くはず」と先付けのことにも理由が立てられるようになってきます。最初は正しくても間違っていてもどっちでも良いと思います。やっているうちに精度は上がります。「習うより慣れろ」です。

社会に出た時、自立した大人になるためには「能動的に目標を立てること」は重要な要素だと思います。「内発的動機形成」という言い方をされることもあります。「できたらやる」みたいな曖昧な回答をするのではなく、野球を通じて「私ならこうやって成し遂げる」と言えるような大人になって欲しいです。

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