このページを始めて3年強。あまり個別の技術論には触れずに投稿を続けてきました。 もちろんグラウンドでは技術指導します。私の個人アカウントなどで動画を頂いた時やこのページをご覧頂いた方からご連絡を頂いたことで、直接お会いして技術指導したこともあります。
私がこのページで技術論を語ることを控えている理由は、大別すると以下の3つになります。
①技術論に触れたページは他所にたくさんある
②少年野球は技術面以外の課題が多い
③技術面の指導は一様ではない
①は言わずもがな。②はここでたくさん語ってきました。今回は③について書きたいと思います。
例えば「打てない選手」が居たとします。 「打てない」というのは課題ではありますが、原因ではありません。同じ「打てない」でも様々な原因があります。そして原因にたどり着けば次は「解決策」に移ります。解決策も複数あります。同じ複数でも複数から「選択」する場合と、時間差で着手する場合もあります。時間差の場合、着手順序もあります。
これを数式的に表現すると
「打てない選手を指導する方法」
=(原因)×(解決策)×(選択or複数着手)×(着手順序)
こうやって数式にすると、技術指導の方法は無数にあるということがお判り頂けるでしょうか?世に出回る指導方法はウェブサイトのFAQみたいなもので万能ではありません。結局のところ技術指導は選手個々に適した「オーダーメイド」になるのです。
ネットなどで目することができる情報の多くは「解決策の一例」です。情報収集のアンテナを張って新たな解決策を勉強することはとても良いことだと思います。引き出しが増えますから。
しかし指導者が腕を磨かなければならないことは他にもたくさんあります。「原因を特定すること」「解決策の選択や最適な着手順序を決めること」などです。
技術指導って、本当に大変な労力を要します。 日々たくさんの選手の技術的課題に対して真摯に向き合っている全ての指導者の皆さまに、心から敬意を表します。