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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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『評価者』と『指導者』の違い


「あの選手はスイングがいい」「あの選手は足捌きが悪い」と言った選手を評価する声。野球場でプロ野球を観戦しているとネット裏でそう言った「選手を評価する言葉」をよく耳にします。プロ野球選手は基本的には1年契約で勝負している人たちなので、ある程度「評価」されることは致し方ないと思います。そういう厳しい世界に居る訳で、首脳陣やファンから評価されてこそプロとして生きていけるのですから。

しかし少年野球の選手は違います。まだ精神的にも技術的にも成長途上です。そして少年野球に携わる大人は、子どもたちの技術的、人間的な成長に寄与するために携わって居るはずです。当然「選手を観る眼」もプロ野球選手を観る時とは違うはずです。

どう違うのでしょう?

私は野球指導者は野球選手を「時間軸で観察すべき」だと思います。「時間軸」とはその瞬間だけを観るのではなく、ある程度継続した時間を視野に入れて選手を観るという意味です。

具体的に「時間軸」は2種類あると思います。

①「過去→現在」の時間軸

継続的に診てきた選手であれば、過去から現在に到るまでの「成長の過程」を見てきたはずです。だったら今現在「上手いか下手か」ということ以上に「過去からどれくらい成長したか」「どんなことを克服してきたか」「継続している課題は何か?」という観点で選手を見るべきだと思います。

②「現在→未来」の時間軸

初めて診た選手でも「身体が大きくなればもっと飛距離が出る」「ココを直せば制球が安定する」「このまま放置すると肘を故障する」など、ある程度未来が想像できる時があります。良い想像であればどうやって加速させるか、悪い想像であればどうやって回避させるか、未来に思いを馳せるのも指導者の仕事だと思います。

選手の「時価評価」だけでなく、成長過程や未来への展望など、時間軸の要素を加えて選手を見るのが「単なる評価者」と「指導者」の違いだと思います。

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