このページで何度か触れていますが、私は生まれもっての「左利き」ですが、唯一「字を書くこと」だけは右手で書きます。理由はもちろん「練習したから」です。
私は小学校に入学するまで字を書く練習を一切しておらず、小学校で授業を受けても「ノートをとることができない子」でした。しかも字を書くようになっても「字が下手」「書くのが遅い」「左手で書く」だったので、友達にからかれ、どんどん字を書くことが嫌になりました。
「勉強しない素質に溢れた子供」だった私を救ってくれたのは小学1年生の時の担任の先生です。
先生は私に
「夏休み中、他の宿題は全部やらなくていいから、毎日1枚、右手でひらがなの書き取りをやりなさい。」という宿題を課しました。

夏休みで約40枚の書き取りをやり遂げた時、私の「字を書くコンプレックス」は解消されていました。40枚の書き取りを提出した時に「初日と最終日で比べると見違えるほど上手になったね」とみんなの前で誉めてくれました。
これは私の学校での
「初めての成功体験」です。
因みに私、小学生の間に書道は4段まで昇級しました。
闇雲に反復練習を崇拝するつもりはありませんが、繰り返し取り組むことで「質の変化を実感する」という体験は必要だと思います。「ただ繰り返すことだけ」だと質の変化を実感できないので意味がないと思います。 野球も同じだと思います。 基礎技術は「いつでも同じプレーができる(=再現性)」がとても重要です。選手に反復練習を課す時に「質へのこだわり」を形成できるかどうか?で技術習得の効率は変わります。
そして「質へのこだわりの形成」はグラウンドだけでなく、ご家庭でも、野球以外の場面でもできることだと思います。