
特に守備の場面で「足を動かせ!」という指示がされると思いますが、なぜ野球選手は守備の時に足を動かさなければならないのでしょうか?
今日はひとつ実験をしてみましょう。
今から「その場ジャンプ→キャッチ→着地→スローイング」の動作を以下の2つのパターンでやってみましょう。
①「着地」の時に両足同時に着地
②「着地」の時に「右足→左足」の順に着地
(左利きの場合は「左足→右足」の順で着地してください)
さてどちらがスローイングの動作をスムースに行えますか?
おそらく②の方が投げやすいと思います。
①の場合、両足を同時に着地させることによって「静止」に近い状態になり「動作→静止→再始動」という流れになってしまいます。
・「再始動」までに時間を要すること
・一度静止させること
によりリズムが崩れてしまうことが「投げにくさ」の原因となっています。
①を「足が揃う」と表現される場合もあります。
一方、②の場合は着地のタイミングを意図的にずらすことで、「静止」の時間を無くし、一連の動作を維持したままスローイングに移行できるため、①よりも投げやすさを感じることができます。
たったこれだけのことで、捕球後のスローイングに大きく影響します。
ゴロを捕球する時も同じです。足を止めて捕球すれば「静止→再始動」の動作になりますが、「右足→左足→捕球→2ステップ→スローイング」のリズムで動作移行できればスムースに動作することができます。
【足を動かす習慣をつけるキャッチボール】
・ボールを捕球する時に10cmくらいで良いので「ジャンプ」して捕球。
・着地は必ず「右足→左足」の順で。
その場でジャンプができるようになれば、応用編として捕球場所を「前」「後ろ」「左」「右」それぞれ30-50cmくらいずらして同じように「ジャンプ→右足→左足→捕球→スローイング」に挑戦。
小学生でここまでできればかなり上出来です。
これが無意識にできるようになれば、かなり足が動くようになると思います。
ぜひお試しください。