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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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打撃も捕球も「準備」で決まる


私は選手指導をする時に「準備の大切さ」を説きます。

特に打撃指導と守備の捕球時はその傾向が顕著です。

【打撃時の『準備』】

こちらはご存知の坂本勇人選手。

左足を踏み込んで、ここからインパクトに移ります。

私は白い矢印の部分が「準備」だと思います。トップを造ってボールとの距離を造り、迫ってくる投球に備えることで打撃に余裕を与えます。

巨人・高橋由伸監督も現役時代に「トップを深く取ることで、ボールとの距離を確保する」を重視しているという発言をされていたことがあります。

2016年から甲子園の常連校になった秀岳館高校では、2ストライク以降は「ノーステップ打法」を取り入れています。すでに足を踏み込んだ状態を造り、準備を早めることで空振りの確率を下げているものと考えられます。

【捕球時の『準備』】

こちらは中日ドラゴンズの京田選手です。今まさにボールを捕ろうとしています。

迫ってくるボールに対してグローブの捕球面を向け、姿勢を落としてボールの到達に備えています。これも準備です。特に京田選手は手元が柔らかいですね。手元が柔らかい選手はこの赤い丸が広がるので、イレギュラーにも対応が上手くなります。

私は打撃も守備も「準備で7割くらいは結果が決まる」と思っています。

野球界でよく言われる「懐の深いバッティング」はトップをしっかり取ることで投球に対する前後の対応幅が広がることを「懐の深さ」と形容されます。テレビ中継で「軽快な守備」とアナウンサーが形容するのは、余裕を持ってプレーしているからであり、その余裕は準備から生まれます。

準備が不十分な選手はどこか慌ただしく、危なっかしく見えます。

ではどうすれば「準備ができる選手」になるか?

私はもっとも重要なのは積極性だと思います。

受動的な選手は周囲の声など、必要に駆られて動くので、自ずと「ギリギリ」になってしまいます。自ら考え、主体的に物事を動かそうとする人はボールとの距離も自分でコントロールしようとします。

あと「準備が上手な選手」は生活態度などにもあらわれます

「忘れ物が少ない」「用具がちゃんと手入れされている」「遅刻しない」などは周到な準備を経て練習や試合に臨もうとする姿勢です。そういった姿勢を持った選手に積極性が身につけば、技術的にも上達する確率が高いです。


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