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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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「指導の具体性」は自信の現れです!


小学6年生は「中学生になったらどこのチームでプレーするか?」をこれから検討する子が多いと思います。どのチームも体験会の案内が増えてきましたね。中学生の時期は体格が劇的に変わるため、プレーの質も大きく変化します。そんな時期だからこそ、環境にこだわり、多くのチームを訪問する方もいらっしゃいます。

「良い指導者はどうやって見分けるのでしょうか?」

この季節になると小学6年生の保護者から必ずこんな質問を頂きます。

凄く分かりやすいポイントがあります。

それは「指導の具体性」です。

私は以前、採用活動における面接官の仕事をしていました。

数百人と面接を行ない、「良い」と思う人を採用していく仕事です。

言葉を選ばずに言うと採用の世界は「腹の探り合い」です。

特に新卒採用の場合、学生さんもかなり面接対策をしてきます。自分の経歴やエピソードを過剰な表現で話す(「話を盛る」なんていいます)のは日常茶飯事です。でも「盛った話」は抽象的な言葉が多いので、具体的な質問をするとかなり高い確率で論理矛盾を起こして破綻します。

指導者も同じです。

良い指導者は「選手の見立て」「指導方法」「言葉の選び方」など具体性が高く、抽象的な言葉を使いません。中には口下手な方もいますが、質問をするとより具体的な言葉で返ってきます。

例えば腰高にゴロを捕球する選手が居たとしたら、普通の指導者は「腰が高い!」とだけ言います。良い指導者は「捕球のときにつま先に重心がかかっているから腰が落ちないんじゃなかな?」と課題の指摘もかなり具体的になります。

人は自信がないこと、確信がもてないことは抽象的な表現に留めようとする傾向があります。抽象性が高まれば、様々な解釈が発生して「逃げ場」に出来ます。しかし確信が持てていればどこまでも具体的に話すことができます。

指導者としては無責任かも知れませんが、私はそれが正解かどうかなんて大きな問題ではないと思います。自分の見立てや理論に自信を持って、具体的かつ合理的に選手とコミュニケーションをすること。それは指導者の自信の現れだと思います。自信がない指導者は選手を不安にさせます。 何が具体的だと良いのか?

①現象(=目の前で起こったプレー)を細かく解説できる

②原因(=なぜそのようなプレーになったか?)を合理的に説明できる

③評価(=何が良くて何がいけないか?)を細分化して行なえる

④改善(=改善へのアクション)を詳細に設計できる

私はこの4点が具体的だと「かなり良い指導者」だと思います。

体験会に行かれたら、是非指導者の方とじっくりお話をしてみましょう。

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