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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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これからの時代の野球選手に求められること


この話は昨日、Facebookのある掲示板に投稿したものと同様の内容ですが、大事なことだと思いますので、こちらのブログにも書いていきたいと思います。

私は昨年まで、仕事でコールセンターの管理責任者をしていました。

その時に部下にいつも言っていたことは「ITが進化し、AI(人工知能)の進化が著しい。今後は人間の仕事がどんどんAIに置き換えられる時代になる。マニュアル通りの応対であればAIでできるようになるだろう。だから我々はAIの技術が進化しても『人間にしかできない仕事』『人間らしい仕事』をしよう。」と言い続けていました。

長年研究が続いているAIは実用段階に突入しました。

定型業務や単純業務はもちろん、統計などの業務もどんどんAIに置き換えられていくでしょう。「人間が楽できる」と思われがちですが、場合によってはAIによって職を失う恐れが出てくる可能性を意味します。今グラウンドで活動している子どもたちが大人になった時には、間違いなく現在とは違う働き方を求められる時代になります。政府などでも議論が進んでいますが、これからの時代はAIでの代替が比較的難しいとされる「創造性を要求される仕事」「コミュニケーションを必要とする仕事」が人間に求められると言われています。この先、子どもたちを成長させて労働市場に送り出すためには、時代に適合した人材を輩出することを求められます。

グラウンドを見渡せばどうでしょう。

「グラウンド内を飛び交う指導者の怒号」「指導内容や作戦に対しての忠実さを求められる行動」「『はい』と『いいえ』しかないコミュニケーション」

これで野球場からAI全盛時代に適合した人材を輩出できるでしょうか?

野球の現場においても、競技を通じて「創造性」「コミュニケーション力」を養える場にしていかなければ、野球が「旧態依然を象徴した場」になってしまうのではないか?と危惧してます。少子高齢化以外の野球が衰退する新たなリスクとなりえます。

作戦重視で「今、何をしなければならないか?」ではなく

状況判断重視で「今、自分なら何ができるか?」という発想

「はい」「いいえ」ではなく、「僕はこう思います」という自発的意思表示

これらをグラウンド内にも取り入れていかなければならないと思います。

組織なので統制や強制しなければいけない場面もあると思います。しかし、来たる時代に備えて「子どもたちが自分で考える場面」「自分の考えを自分の言葉で語るコミュニケーション」を引き出す選手となるために研鑽を積ませる。

これらが、次の時代に適合した人材を輩出できる野球チームのあるべき姿だと思います。


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