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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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「もともと無理なこと」で叱ってませんか?


昨日の投稿はあまり評判がよくなかったようです。

スマートフォンで見ている人が多いので、図が見えにくかったのは反省点です。

しかし、私はあの図に近い発想で選手を診ることはとても大切だと思います。

グラウンドでは

「しっかり捕れよ」

「なんでそこに投げちゃうんだよ」

「ちゃんとサイン見ろよ』

こんな声をよく耳にすると思います。

昨日の図に当てはめると「(技術的な)ミス」「状況判断(のミス」が原因だと思います。ただ昨日の図に当てはめると、「ミスが少ない」「適切な状況判断」というのは野球選手としてかなり高いフェーズにある能力だと思います。

そしてその原因は、もっと基礎的なことにある場合が多いように思います。

例えば「技術的なミス」は「基礎技術」だけでなく「技術の再現性」に問題があったり、「技術の再現性」は「体力」「集中力」などに原因があることが多いです。

つまり「(技術的な)ミスを減らす」には反復練習だけではダメで、「集中力」やもっと基礎的な「興味・関心」に原因があることが多いと思います。

学童野球の試合を見ていて感じるのは、我々が子どもの頃に比べて今の子どもの方が小手先の技術はずっと上手いと思います。しかし技術的・状況判断ミスは今の選手の方が多いです。その原因は以下の2点が大きいと思います。

①集中力の低さ

集中力は環境の影響を大きく受けます。騒々しい場所で勉強できませんよね。それと同じです。グラウンドで指導者の過度な干渉は選手の集中を損ねます。練習の指導などで多くのことを求めると集中できなくなるのです。重箱の隅を突くような欠点の指摘も同様です。求めることも評価もシンプルにすることが選手の集中力を高めます。

②興味・関心の薄さ

誰でもそうですが、興味・関心のあることは自主的に学び、積極的に取り組みます。しかし「やらされていること」は積極性が持てず、必要最小限の行動に留まります。当然ながら興味・関心の薄い選手は情報収集が不十分だったり、判断が消極的になることで判断ミスを犯します。

昨日の図における底辺の部分が未発達な選手は必ずと言って良いほど技術的に行き詰ります。もしくは未発達な状態で高度な技術を求めると故障に陥ることもあります。

「興味・関心の形成」「積極性の形成」といった野球選手としてかなり早期に形成することが望ましい能力は、野球経験のない方でも指導できる要素だと思います。

選手も指導者も「できること」からはじめしょう。


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