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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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外野手のサングラスは必要か?


最近では試合でサングラスを着用している選手が増えました。

昔から医療的配慮の特例としてサングラスの着用は認められるケースもありましたが、最近は試合前に申告すれば、中学硬式野球でもサングラスの着用が認められます。

これは太陽の眩しさで打球を見失うケースが多いための措置ですね。

選手の安全性が高まるので悪いことではいのですが、安易にサングラスに頼ることは外野手の技術向上を妨げるのではないか?とも思います。

まず「太陽の光が眼に入る」構造から説明したいと思います。

野手が「太陽の光が眼に入る」のは、ボールの落下する角度と太陽光が刺す光の方向が平行になった時に起こります。

そもそもこの確率は相当低いです。仮に方向が重なったとしても、高いフライは落下点を少しずらすことでボールとの重なりを回避できます

少し知恵を使って「ボールが見やすい位置に移動」すれば太陽光と打球の角度をずらすことは可能なので、「自ら見やすい位置を確保する」ことも野球選手としては大切な技術であり、基本的な考え方だと思います。

それでも重なってしまった場合はどうするか?

絵のようにグローブを使って片眼だけ日光を遮り、遮ってない「片眼だけで見る」ことで相当眩しさを回避できます。

日中の試合で、高めのフライが上がった時はこの方法であれば、ほぼ全てのボールに対して見失うことなく処理できると思います。

ここでご紹介した

①自分が動くことでラインの重なりをずらす

②重なりを外せない時はグローブで太陽光を遮りながら片眼で見る

この2つの方法を駆使すれば、夕焼けの時刻に飛んでくるライナー性の打球以外はほぼ対処できると思います。

サングラスを着用することが悪いとは思いません。技術で100%担保できるわけではないので、ルールの範囲内で「万が一」に備えることは良いことだと思います。

しかし、道具に頼り過ぎて自らの技術を磨くことをおろそかにしてはいけません。知恵と身体を使って「良いプレーができる状態を自分で探す姿勢」は、後々の競技能力向上に必ず寄与するはずです。コンディションを言い訳にせず、自分ができることを最大限努力することは野球以外にも必要なことです。


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