「インサイド→アウト」
「グリップを先行させて振る」
「ボールの内側を叩く」
グラウンドでもネットの掲示板でもよく聞く言葉です。これらの言葉はだいたい同じ意味のことを指しています。言葉にするとこんな工程でしょうか?
①グリップを先行させる
②ヘッドを体に近づけて振り始める
③インパクトに合わせてヘッドを体から徐々に離していく
これ、そんなに簡単なことではありません。
バットはヘッドの方が重いので、グリップを先行させるとヘッドが下がって体から離れようとする遠心力がかかります。ヘッドの下りを抑えながらバットをコントロールするのはそれなりに技術が必要です。具体的には手首や肘の使い方を覚えなければ体に近づけて振れません。特にボトムハンド(右打者であれば左手)の使い方が重要になります。
打撃は闇雲にバットを振っても上手くなりにくいです。頭と身体の両方を使って打撃を覚えていくことが成長の近道だと思います。
今回は左手の使い方を覚えるための練習方法について書きたいと思います。
左手だけを使った練習です。
ポイントは以下の3点かと思います。
①胸のあたりからバットを体に沿わせるように肘を伸ばしていく
②ヘソのあたりまで下ろしたところで徐々にヘッドを体から離していく
③左腰あたりで肘を伸ばし、ヘッドを投手に対して90°になるようにヘッドを開く
小学生にはバットだと重いので、うちわを使っても良いと思います。この時期は寒いですが、バットではなくうちわであれば自宅の部屋の中でもできますね。
打ちたいポイントのあたりで強い風を起こすようにうちわを振ると、手首の使い方がイメージできるのではないかと思います。
左手の使い方が上手くなると、そこに右手を添えていきましょう。
手首や肘の角度を頭で理解しながらスイングを覚えると、高さやコースに対する反応や広角に打つ技術の習得も早い選手になると思います。