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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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Issueを明確にする

  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

3月も終わりに差し掛かっています。 春季大会は一定の成果は上げたものの、決勝トーナメント進出は逃しました。 まだ力不足ということだと認め、真摯に努力を続けたいと思います。


とにかく秋は打てなかったので、この冬はバットを振れる体力をつけることと、効率よくバットに力を伝える技術の修得に努めました。一定の成果は認められたものの、まだ目指している打撃を山に例えると4合目くらいかな。でもこの冬を通して選手は何が必要かを学んできたので、あとはある程度任せておいても成長するであろう段階まできました。 来週からは新1年生が勢揃いします。

元々受け入れを制限しているので大きな所帯ではありませんが、チームとしては「選手の半数以上が1年生」という若いチームになります。去年は概ね半分が3年生だったので、結構様変わりするのではないかと思います。 うちはある意味「選手ファースト」ではありません。 決して大人の都合でチーム運営しているわけではありませんが、「選手が望むならなんでも認める」というチームではないです。最近は子どもに迎合して選手をちゃんと叱れないチームも散見されます。それは本当に子どものためなのでしょうか?クレームを恐れて子どもにいい顔をすることで指導者が自己保身に走っているだけではないでしょうか?そんな環境で育った選手は高校に行っても環境に適応できず、すぐに退部するのが関の山です。 うちの選手は以前は私の顔色を伺うような子もいましたが、最近は自分のやるべきことに集中できるようになってきました。指導者として選手が今やるべきことに集中できる環境を提供すること」が大事だと思っているので、良い傾向だと捉えています。選手がやるべきことに集中できるようにするために一番大事なことは放任することではなく、「issueを明確にすること」だと思います。 「issue」とは直訳すると課題、論点、争点といった意味になります。

平たくいうと「お題」みたいなものですね。 この「issueを明確にする」はビジネスの世界では当たり前のことですが、野球の現場ではここをちゃんとやってる人は多くない印象です。

「issueを明確にする」とは上記のように現在の状況を構造化し、選手と共有することだと思います。


選手に対して、以下の点を明確に伝えることが必要です。


現状をどう見立てているか?

どうなることを期待しているか?

練習後、目指した姿にどれくらい近づいて、どこにGapがあるか? Gapを埋める(=Gap fill)のために何が必要か?


ここを明確にするためには時には厳しい言い方をする必要もあります。 問題があっても指摘せず「優しいおじさん」になることは簡単です。しかしそれは問題を感知していながら放置している無責任な人かも知れません。無責任な人は「選手の自主性」という言葉を使って問題を放置し、問題が顕在化した時には「自己責任」と突き放します。甘やかして指導し、その選手が高校で環境に適応できなくても「選手個人の問題」として処理します。そういう環境で育った選手はその時は楽しく野球ができていても「次のステージに挑戦しない」「挑戦してもすぐに辞めてしまう」といったことが起こりがちで、中学野球が単なる「中学時代の思い出づくり」で終わってしまいます。 私は自分が「問題(課題)だ!」と認識したことは看過できないので、選手には伝えます。様々なコミュニケーションを試みることで選手が問題を構造化して捉えられるような思考のトレーニングになるようなコミュニケーションを心がけています。 Issueが「課題・問題点」の場合は選手や保護者にとっては耳障りの悪いことを言う時もあります。選手が問題を真摯に捉え、誠実に向き合い、克服する経験を積む環境を提供すること。そのプロセスが途中で頓挫しないように支え、背中を押していくこと。これこそが「指導者」の役目だと思います。 春になってうちの打撃が改善した理由の1つだと思います。

 
 
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