「人の役に立てる人間」になる
- 30 分前
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ご無沙汰しておりました。久々の投稿となります。
このブログでも時折触れていますが、うちのチームは毎週土曜日は鶴見川の河川敷で練習をしています。法令に従って国土交通省に練習場所として届けを出し、団体として河川敷で活動することを受理頂いて活動しています。
この河川敷は我々が占有している場所ではありません。
平日にはご近所の方が犬の散歩に来たり、さまざまな用途で使用されていますが、地面に芝と雑草が生えているため、定期的に草刈り作業を行なっています。以前は大人の身長くらいの雑草が生えていた場所で、ゴミの不法投棄などもありました。定期的に草刈りを行うことで不法投棄も減り、周辺の風紀も改善されたように思いますが、それでも時折、飲み物のペットボトルや食べ物の容器などが捨てられている時があります。

この子はうちのチームの1年生です。
先日、私が早朝から草刈機で雑草を刈っていたところ、この選手はチームの集合時刻よりも30分ほど早く来ました。元々早く来る子ではあるのですが、私に挨拶を済ませた後は、自発的に河川敷のゴミを拾い始めました。
昨今、世の中では外部の施設を借りても施設利用ルールが守れない子どもも増えています。「自分さえ良ければいい」という考え方を持っている子もいて、それを「選手ファースト」という言葉を曲解して子どもに注意できないチームもあります。
もちろん私は子どもに手をあげるようなことはありませんし、グラウンドで罵声を浴びせるようなこともしません。ただ技術や体力の不足などに対して「今のままだと高校では通用しないよ」ということははっきりと率直に伝えます。そこを包み隠したところで不幸の先送りにしかならないからです。その瞬間は厳しいかも知れませんが、早期に気づき、改善を促した方が本人のためだと思うからです。
うちの選手たちは私のことを「怒ると怖い」と思っていると思います。
この選手も入団当初は少し萎縮していたかも知れません。しかし萎縮して動かなくなるのではなく少しずつ「今、自分にできること」を見つけて行動できるようになってきました。この件もそうですし、練習中に雨が降ってきた時も「荷物片付けようよ」と他の選手に声をかけたり、率先して行動することで自らがチームの起点となる場面も見られるようになりました。そして他の保護者からも人間的な成長を評価頂けることが増えてきました。
選手はゴミに気づかないふりをして友達と談笑していた方が楽しいでしょう。私は子どものやりたいようにさせるのが「選手ファースト」だとは思いません。それはただ選手を甘やかしているだけだと思うからです。
「ゴミを捨てる人間よりもゴミを拾う人間の方が人生の価値が高い。なぜならゴミを捨てる人は他人に迷惑をかけるけど、ゴミを拾う人は他人のためになるから」と言います。
うちの選手には野球だけでなく、いろんな場面で「自分の価値を高められる人間」になってほしいと思います。



