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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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選手指導を「山登り」に例えると・・・


野球選手は「勝ちたい」「上手くなりたい」といった目標に向けて努力をします。その努力のプロセスは山登りのようなものだと思います。「頂上」という目標に向かって自らの足で登っていくプロセスに例えることができると思います。

自らの足で額に汗しながら登り、その頂にたどり着いた時には「登りきった」という達成感と「丈夫な足腰」などの未来に活かせる財産を得ます。

選手が山を登る時、指導者は何をするのでしょう?

私は指導者は「一緒に登る人」だと思います

頂を目指す選手に対して

●「そこの分岐は右に行くと頂上に向かうよ」とナビゲーションをし、

●「傾斜がきついところでは前傾姿勢になった方が登りやすいよ」と技術を教え、

●「そろそろ給水した方が良くない?」と身体を気遣い、

●「もう8合目まできた。もうちょっとだよ」と鼓舞する

そんな存在だと思います。

グラウンドで「なんでできないんだよ!」と罵声を浴びせている指導者はどんな位置づけでしょうか?恐らく登ってくる選手を頂上から見下ろして「なんで登れないんだよ」と言っているのと同じだと思いませんか?

仮にその罵声を浴びせる指導者のいる場所が選手にとって「山の頂上だ」と納得できれば罵声も「叱咤激励」に聞こえるかも知れません。でも選手にとってそこが頂上に見えなければ「このおっさん、ごちゃごちゃうるさいんだけど」と思ってしまうだけではないでしょうか?

「頂上から叱咤激励スタイルの指導」は理論・技術・経験・実績に優れた一部の指導者にしかできない芸当だと思います。私にもそんな力はありませんので今でも他の指導者から学び、書籍を読み、時には自分でやってみるなど継続学習をしています。

誤解を恐れず率直に申し上げますが、私は野球経験のない指導者の方が選手に対して罵声を浴びせているのを見るとちょっと失笑してしまいます。

「あなた、登ったことないでしょ?」と。

誤解しないでいただきたいのですが、私は少年野球の指導者は野球経験がなくても良いと思っています。「山を登った経験があるふり」をするのではなく、「一緒に登れば良い」と思います。守備練習の時に「腰が高い!」と評論するだけでなく、どうやったら腰が落ちるのか、自分で試行錯誤してみれば良いと思います。

私は左利きなので捕手の経験はありませんが、捕球技術を教えるために左利き用のキャッチャーミットを買って、ブルペンで実際に投手の球を受けながら「どうやったら捕球技術を教えられるか?」を試行錯誤したことがあります。技術も経験のないのだから分相応に努力するしかないと思うからです。

※イラスト引用 http://gogon.net/


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